画像診断技術は、動物医療において診断精度を高め、動物の負担を最小限に抑えるために欠かせないスキルです。くじら動物病院グループでは、1日1人あたり20件ほどの診療経験を積む機会があり、多様な症例に触れることで、画像診断スキルを着実に向上させることが可能です。また、人間の医療にも劣らない高度な診療を提供するため、最新の検査機器や医療設備を完備し、日々の診療に活かしています。
今回は、年次ごとのスキル習得プロセスや充実した医療機器、診療体制の特徴について詳しくご紹介します。
年次ごとの画像診断スキル習得プロセス
くじら動物病院グループでは、1年目から3年目以降にかけて、画像診断スキルを着実に身につけられるよう、段階的なプログラムを用意しています。以下では、各年次でどのようなスキル習得を目指すのか、具体的に解説します。
〈1年目：基礎的なスキルの習得〉
最初の1年目では、画像診断の基本を学び、獣医師としての土台を固めます。
・腹部エコー検査の基本
・レントゲン撮影と基本的な読影
・一般的な超音波診断
〈2年目：より専門的なスキルを磨く〉
2年目では、より高度な画像診断技術に取り組みます。
・心エコー検査
・より詳細な超音波診断
・高度な画像診断
〈3年目以降：専門的スキルの確立〉
3年目以降は、複雑な症例や専門的なスキルに挑戦します。
・心エコー（先天性心疾患）
・専門的な画像診断
・複雑症例の診断
充実した画像診断機器
当院では、獣医療の現場で必要とされる各種画像診断機器を幅広く取りそろえています。機器の性能だけでなく、管理や運用体制も整っているため、スムーズかつ正確な診断が可能です。
・デジタルX線画像システム（CR）
従来のアナログ撮影よりも高精度な画像を得られるデジタルX線画像システム（CR）を導入しています。撮影後すぐに画像を確認できるため診断が迅速化し、微細な骨折や肺の異常も見逃しにくくなります。
また、過去の画像データと容易に比較できるため、病態の変化を継続的に追跡しやすく、スタッフ間の連携も円滑になります。
・超音波診断装置
体に負担をかけずに臓器の様子を確認できるため、性能の高い超音波診断装置を活用しています。リアルタイムで肝臓や腎臓などの状態を観察でき、麻酔や鎮静を必要としない場合が多いので、動物のストレスを軽減しながら炎症や腫瘍の早期発見が可能です。
さらに、心臓の動きや血流を評価する心エコー検査にも対応し、先天性心疾患や弁の異常などを正確に把握できるようになっています。
・内視鏡
消化器系の異常が疑われる場合には、内視鏡を利用して直接観察することで開腹手術を回避できる可能性があります。胃内異物の摘出や食道・胃の状態把握を行いやすく、必要に応じて生検を実施できるため、治療リスクを抑えながら正確な診断と迅速な対応を実現しています。
画像診断と連携する検査体制
画像診断は、血液検査やその他の専門機器を組み合わせることで、より精密な診断につながります。総合的な検査体制のもと、獣医師がスピーディに判断できる環境が整っています。
・血液検査システム
自動血球計数装置による白血球・赤血球・血小板の測定によって、貧血や感染症、炎症の度合いを即座に把握しています。
また、生化学自動分析装置を活用することで、肝臓や腎臓など主要な臓器機能の評価を数値化し、画像診断と組み合わせて的確な診断と治療計画を立案しています。
・その他の専門機器
血液検査や画像診断機器に加えて、眼科検査機器（ポータブルスリットランプ、眼圧計など）や耳科検査機器（検耳鏡など）といった専門的な設備も充実させています。たとえば、ポータブルスリットランプや眼圧計を使うことで眼科疾患の早期発見や治療につなげられますし、検耳鏡で耳道の状態を直接確認して外耳炎や腫瘍の発見に役立てています。
診療体制の特徴
高性能な機器の活用だけでなく、診療における環境整備や働き方のサポートが充実している点も当グループの強みです。
〈豊富な診療機会〉
・1日1人あたり20件の診療機会
・内科・外科を問わず幅広い症例を経験
・2次病院が少ない地域特性を活かし、多様な症例に対応
〈柔軟な専門性の追求〉
・内科診療に特化したキャリア形成も可能
・予防診療中心の診療スタイルも選択可能
・個々の志向に合わせたキャリア構築
充実したサポート体制
働きやすい環境と教育制度を整え、獣医師の成長と定着を支援しています。
〈教育支援〉
・段階的な技術習得プログラム
・学会・セミナー参加費用の全額補助
・経験豊富な獣医師による指導
〈働きやすい環境〉
・柔軟な勤務時間・日数
・子育て世代の活躍実績
・社会保険完備
・交通費補助（月上限30,000円）
・年1回の昇給
おわりに
くじら動物病院グループ（HPはこちら／採用ページはこちら）では、豊富な画像診断機器や多様な症例を通じて、確実な技術習得をサポートします。内科・外科問わず幅広い治療に取り組むことで、獣医師としての総合力を着実に高めることができます。さらに、個々の専門性追求を可能にする柔軟な診療体制とサポート体制があるため、様々な経歴を持つ獣医師がそれぞれのキャリアビジョンを実現できる環境です。
外科手術の経験はもちろん、正確な診断を支える画像診断スキルも重要な獣医師の武器となります。ぜひ当グループで、あなたの理想とする獣医師像を実現し、動物医療のさらなる高みを一緒に目指していきましょう。
少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ応募フォームからご応募ください。お会いできるのを楽しみにしています！
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